-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー

皆さんこんにちは!
株式会社エコノリース、更新担当の中西です。
~電動化・IoT・グローバル市場の革新~
前回は、フォークリフト売買と環境の関係について解説しました。
今回は視点を未来に移し、「フォークリフト売買の世界がこれからどう変わっていくのか?」について、技術・ビジネス・社会ニーズの3つの側面から見ていきましょう。
現在、世界的に「脱炭素社会」に向けた動きが強まっており、エンジン式フォークリフトから電動式へのシフトが急速に進行しています。
リチウムイオンバッテリー搭載モデルの普及
急速充電・長寿命型セルの登場
寒冷地・長時間使用にも耐える新技術
これに伴い、中古市場でも「高年式・電動モデルの評価が上昇」しており、今後は「バッテリーの性能=中古価値」という時代になる可能性もあります。
物流業界全体がスマート化する中、フォークリフトにもIoT(モノのインターネット)技術が導入されはじめています。
使用時間・稼働履歴・メンテナンス履歴のクラウド保存
故障診断情報の自動通知
GPSで位置情報を追跡管理
使用状況に応じた「サブスクリプション型販売」へも展開
中古市場でも、「履歴データ付き車両」が高値で取引される傾向が強まっています。
つまり、“見えない部分を可視化できる”ことが新しい信頼と価値になるのです。
日本製フォークリフトは海外でも評価が高く、中古車両の輸出が盛んです。今後は特に:
アジア・アフリカ・中東市場でのニーズ増
環境規制の少ない国での再利用
日本で使えなくなった年式でも「即戦力」として活躍
さらに、使い終わったフォークリフトも解体され、エンジン・アーム・マストなどの部品単位で再販されるパーツ市場も今後さらに成長が期待されています。
今後、フォークリフトの売買は「安い・早い」だけでは差別化が難しくなっていきます。
企業は取引先や社会から、次のような視点で選ばれる時代になります:
環境配慮型の販売・整備方針を持っているか?
再利用・廃棄処理に責任をもっているか?
社会貢献(途上国支援やCO₂削減)とつながっているか?
そういった視点を持つ企業は、「フォークリフトを売ることで、社会をよくする」という、新たな評価軸で選ばれる存在になるでしょう。
これからのフォークリフト売買は、
✔ 環境負荷が少なく
✔ デジタルでスマートに管理され
✔ 国境を越えて活用され
✔ 社会的価値とリンクする
——そんな「持続可能な物流を支えるしくみ」へと進化していきます。
中古車両1台の売買が、地球環境と国際社会にポジティブな影響を与える未来を、私たち一人ひとりが創っていく時代です。
次回もお楽しみに!
皆さんこんにちは!
株式会社エコノリース、更新担当の中西です。
~中古リフトの再利用と環境負荷の軽減~
フォークリフトは、物流や製造の現場で欠かせない搬送機器のひとつです。
しかしその一方で、「エンジン排気」「騒音」「資材使用量」などの面で、環境への影響が避けられない重機でもあります。
今回は、フォークリフトの売買を通して、**どのように環境負荷を軽減できるのか?**また、現場で実際に行われている環境配慮とはどのようなものかを掘り下げていきます。
まずは、フォークリフトが環境にどのような影響を与えているのかを整理しましょう。
要因 | 内容 | 環境への影響 |
---|---|---|
排ガス | ディーゼル・LPGエンジン式 | PM・NOx排出、CO₂増加 |
騒音 | エンジン振動やアイドリング音 | 作業環境悪化、近隣騒音 |
廃油・グリス | 整備時に発生 | 土壌汚染の可能性 |
本体構造 | 鉄・ゴム・樹脂など大量の資材 | 製造時のCO₂排出や資源消費 |
つまり、製造・使用・廃棄のあらゆる段階で、フォークリフトは環境負荷と隣り合わせです。
ここで重要な役割を果たすのが、中古フォークリフトの売買・再利用です。
通常、新車を製造するには多くの資源とエネルギーを必要としますが、中古車を整備・再生して再び使うことで、製造工程に伴う環境負荷を回避することができます。
解体せず、1台まるごと再使用できる
廃油・廃材が最小限に抑えられる
一部部品交換により、長寿命化が可能
海外輸出では、廃棄予定品が他国で再活躍
また、近年では「整備記録付き認定中古リフト」として販売するケースも増えており、安心・安全・環境配慮の3つを兼ね備えたモデルとして評価されています。
フォークリフトを売却する際、「古いから壊れたら廃車」とするのではなく、環境に配慮した処理が求められています。
有害物質(鉛バッテリー・油類)の適正処理
再販可能部品の分解・回収
鉄材のスクラップ化による資源再利用
リサイクル証明の発行
こうした取り組みは、企業のCSR(社会的責任)にも直結し、売却時の信頼性にもつながります。
環境対応の象徴的な存在が「電動フォークリフト」です。
排ガスゼロ・低騒音・クリーンな印象がありますが、一方で以下のような課題もあります。
バッテリー製造に伴うCO₂排出
鉛・リチウムのリサイクル問題
充電設備の導入コスト
このため、電動化だけでなく、使用後の回収・再利用まで含めた“全体最適”の視点が不可欠なのです。
中古車両の再利用、パーツの再生、正しい処分。
こうした一つ一つの積み重ねが、フォークリフト売買を「環境負荷の少ない流通」として確立させつつあります。
売る人、買う人、そして整備する人すべてが、「もう一度使う価値」を意識することで、フォークリフトの未来は、もっとクリーンでスマートなものになるはずです。
次回もお楽しみに!