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月別アーカイブ: 2025年5月

第12回フォークリフト雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社エコノリース、更新担当の中西です。

 

 

 

フォークリフト売買の鉄則:高く売り、正しく買うための5つの極意

 

 

今回は、前回ご紹介したフォークリフトの販売・買取の歴史をふまえて、実務で重要とされている**「売買の鉄則」**について一般的な市場での動向を基に詳しくお話しします。

中古車両市場は価格も情報も変動が激しい世界。だからこそ、正しい知識と戦略が必要です。


◆ 鉄則①:査定の決め手は「稼働時間」と「整備履歴」

 

フォークリフトの価値は、普通車の「走行距離」に相当する「稼働時間」で評価されます。

  • 稼働3,000時間未満 → 高額買取対象

  • 稼働5,000時間以上 → 中古価格が急激に低下

  • 稼働10,000時間以上 → 海外輸出か部品取りの対象

 

さらに、

  • 定期点検記録

  • 修理履歴

  • 交換部品の明細

 

などがそろっていれば、査定額アップにつながります。


◆ 鉄則②:外観と内部の“ひと手間”で査定額は変わる

 

売却前の「清掃・整備・塗装」の有無が、査定額に数万円〜十万円単位で影響することがあります。

  • サビ取り、簡易塗装

  • シートの交換

  • 油漏れ・パンク修理

  • ステッカー類の剥離

 

フォークリフトは「現場で使うもの」ではありますが、見た目の印象が大事。中古であっても**“管理されていた感”がある車両**は、買い手に安心感を与えます。


◆ 鉄則③:国内と海外、それぞれの需要を読み解く

 

販売戦略において、国内向けと海外向けのニーズの違いを把握することは非常に重要です。

項目 国内向け中古市場 海外輸出市場
年式 比較的新しい(5年以内) 古くてもOK(10〜20年)
排ガス規制 適合が必須(自治体対応) 不問の国が多い
稼働時間 少ないほど良い 多くても修理前提で購入される
燃料種別 バッテリー車が人気傾向 ディーゼル・ガソリン車も可

この違いを理解すれば、「国内で売れないフォークリフトも、海外で高く売れる」ことが多々あります。


◆ 鉄則④:信頼できる業者とつながる=市場価値が安定する

 

フォークリフトの売買では、買取業者や販売ディーラーの信頼性が非常に重要です。

  • 車両状態の説明が明確か

  • 下取り価格と販売価格のバランスが適正か

  • アフター対応・部品供給体制が整っているか

 

誤魔化しや中途半端な取引が横行しやすい分野だからこそ、「長く付き合える業者選び」が成功のカギを握ります。


◆ 鉄則⑤:情報発信がブランドになる

 

近年では、SNSや動画でフォークリフトの販売情報を発信する企業も増えています。

  • 整備中の様子を投稿

  • スタッフの声を紹介

  • 購入後レビューを掲載

 

こうした「透明性のある発信」によって、企業ブランドと信頼感を高め、「この会社から買いたい」「売りたい」と思われる存在になれます。


【まとめ】

 

フォークリフトの販売・買取は、単なる“中古車のやりとり”ではありません。
それは、機械の命を引き継ぎ、次の現場へバトンを渡す仕事です。

高く売るために、正しく買うために、そして信頼を積み重ねていくために――。
この業界の鉄則を押さえて、価値あるビジネスを築いていきましょう。

次回もお楽しみに!

 

 

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第11回フォークリフト雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社エコノリース、更新担当の中西です。

 

 

 

フォークリフト販売・買取の歴史:物流の進化とともに歩んだ車両たち

 

 

 

今回は、工場、倉庫、港湾などで大活躍している「フォークリフト」の販売・買取ビジネスについて、その歴史的背景と変遷に焦点を当てて一般的な市場での動向を基にご紹介します。

当たり前のように見かけるフォークリフトですが、実はその流通形態や売買のスタイルは、日本の産業構造や物流の変化とともに劇的に変化してきたのです。


◆ フォークリフトの起源と日本での登場

 

フォークリフトは、1920年代にアメリカで開発され、第二次世界大戦後に軍需輸送から民間物流への活用が進みました。

日本では戦後復興が始まった1950年代後半に本格導入され、国内メーカー(トヨタ、コマツ、三菱ロジスネクストなど)による国産フォークリフトの生産がスタートします。

当初は建材工場や港湾、鉄鋼業など一部の重工業に限られていましたが、高度経済成長期に入ると、全国の流通・工場ラインでの導入が一気に進みます。


◆ 昭和〜平成初期:新車主流の時代と販売ディーラーの台頭

 

1970年代〜1990年代前半までは、新車販売が主流の時代でした。

  • 企業は新品を長期保有することが前提

  • メーカー系列の販売ディーラーが中心的な役割

  • 下取り車両はあまり市場に出回らず、整備工場で使用される程度

 

しかし、経済の成熟化とバブル崩壊を背景に、企業のコスト削減志向が強まり、中古フォークリフトの需要が急増していきます。


◆ 平成中期〜:中古市場の確立と買取ビジネスの勃興

 

2000年代以降、中古車市場の整備とともに、フォークリフトの買取・再販を専門とする業者が台頭します。

  • 稼働時間や年式に応じた価格査定

  • オークションプラットフォームの整備(業者間市場)

  • 輸出市場の開拓(東南アジア・中東・アフリカ向け)

 

特に日本製フォークリフトは、耐久性と整備技術の高さから海外で非常に高評価。国内で需要のない古い機種でも、海外では現役で活躍できるというニーズが存在するのです。


◆ 現代:多様化・デジタル化する売買スタイル

 

現在のフォークリフト販売・買取業界は、新たな局面を迎えています。

  • リース満了車両の再販

  • バッテリー式(EV)リフトの普及と中古流通

  • インターネットによる査定依頼・販売サイトの活用

  • LINEやスマホでのリアルタイム査定・商談

 

中小企業も含めて、手軽に査定依頼・比較・購入できる環境が整ってきたことで、売買はますます活性化しています。


【まとめ】

 

フォークリフト販売・買取の歴史は、日本の産業と物流の進化そのものと言えるでしょう。次回は、実際にこの業界で**失敗しない・信頼されるために守るべき「鉄則」**について、現場目線で詳しく解説します。

 

次回もお楽しみに!

 

 

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