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第18回フォークリフト雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社エコノリース、更新担当の中西です。

 

~“選ばれる販売店”~

 

価格競争に巻き込まれない強さは、提案の質×納入の安心×止めない保守で決まります。ここではフォークリフト販売店利益と満足を両立するための“仕組み”を共有します。


1|提案は“現場一筆書き”でつくる ✍️️

  • サイトサーベイ:荷姿、ラック寸法、最狭通路幅、勾配、床耐力、動線(人・車)

  • 稼働ヒアリング:1日リフト回数、平均荷重、ピーク時間、充電/給油タイミング

  • 課題可視化:写真+簡易レイアウトに赤入れ(渋滞・死角・待ち)

  • 2案提案初期費用最小TCO最小同じ指標で比較(5年TCO、CO₂、停止時間)


2|TCO電卓と“現実的ROI”

  • 入力:本体価格、バッテリー/燃料、電気単価、充電効率、保守費、停止損失

  • 出力:月額換算/1パレットあたりコスト回収期間

  • 残価・下取り総コストを調整。中古再販の出口戦略も同時に設計。


3|デモは“失敗させない段取り”

  • チェックリスト:ラック最上段/最狭通路/最大荷重/勾配でのテスト

  • 安全運用:誘導員・立入区画・速度制御設定

  • 評価表:操作性・視界・騒音・充電/給油動線・オペ評価コメント

  • 即日フィードバック:数値と写真で合意形成を早く


4|アフターは“止めない”が価値 ️

  • 保守契約:年次点検・消耗品交換・駆付けSLA(例:当日/翌日)

  • サービスバン主要消耗品常備+テスター+予備バッテリー

  • 予防整備:走行・油圧・マスト・電池診断のスコア化→交換提案の妥当性を数値で

  • 代替機運用繁忙期リスクを先に潰すレンタル枠


5|テレマティクスで“見える”顧客価値

  • 稼働率・衝撃検知で教育と導線改善

  • SoC/充電履歴から機会充電の最適化

  • 過負荷・速度制限ルール化し、事故・故障を未然に


6|在庫と中古“二刀流”戦略

  • 動く在庫:1.0〜2.5tの売れ筋、アタッチメント付完成車を少量高速回転

  • 中古再生:整備履歴開示、消耗品新品交換、塗装リフレッシュで保証付き

  • 買い取り:オンライン査定+現地下見。稼働・修復歴・外観の三点基準


7|安全・法令・教育のパッケージ

  • 始業点検アプリ点検表の保存

  • 安全用品(ブルーライト、ミラー、クラクション強化、警告表示)

  • 教育:運転に関する必要な資格・教育の確認と、現場ルール策定支援

  • 人車分離:床マーキング・一方通行・交差点ミラーの初期施工サービス


8|DXで“迷わない・待たせない”

  • CRM:ヒアリング項目をテンプレ化→見積・2案提案を自動生成

  • 顧客ポータル:契約・点検履歴・消耗品在庫・SLAを見える化

  • 電子契約・キャッシュレス:納入までの手続時間を短縮

  • 問い合わせ自動振分け:保守・新規・見積の即時一次返信


9|“30日で変える”実行ロードマップ ️⚙️

  • Day1–7:サイトサーベイ票/TCO電卓の標準化

  • Day8–14:デモ安全マニュアル・評価表/テレマティクスの基準提案

  • Day15–21:中古再生の基準(交換・保証)/サービスバンの標準積載

  • Day22–30:CRMと見積テンプレ連携/顧客ポータルβ公開


10|KPIダッシュボード(例)

  • 一次提案→受注率デモ→受注率

  • 納入リードタイムSLA達成率再修理率

  • 1台あたり粗利中古回転日数レンタル稼働率

  • 顧客満足(NPS/★)問い合わせ一次応答時間


11|発注側チェックリスト✅

[ ] 2案比較(初期最小 vs TCO最小)
[ ] デモ評価表・写真・導線改善提案
[ ] 保守契約・SLA・代替機の条件
[ ] 教育・安全パッケージの内容
[ ] 中古・下取りの査定基準・保証
[ ] テレマティクスのデータ提供範囲


まとめ ✨

“選ばれる販売店”は、現場で効く提案×止めないアフター×数字で語るDX
デモで納得→TCOで合理→保守で安心の三段構えで、リピートと紹介を生み出しましょう。私たちは調査→提案→納入→運用まで一気通貫で支えます。

 

 

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第17回フォークリフト雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社エコノリース、更新担当の中西です。

 

~“最適一台”~

 

「どのフォークリフトを選べば正解?」——答えは現場の仕事と導線にあります。価格だけで決めると、旋回できない/持ち上がらない/電池がもたないなどの“あとから問題”が起きがち。ここでは用途→環境→スペック→運用→コストの順で、失敗しない選び方をまとめました。


1|まず“仕事”を定義する(Use Case)

  • 荷姿:パレット、ロール、長尺(鋼材・木材)、紙ケース 等

  • 最大重量×重心:例)1.5t/500mm、2.5t/600mmなど定格荷重の基準を明確に

  • リフト高:ラック最上段+安全余裕(100〜200mm)

  • 頻度:1時間あたりのリフト回数/走行距離

  • 導線最狭通路幅(AST)、スロープ勾配、門扉幅、床強度

ここが決まると、車種(カウンタ・リーチ・オーダーピッカー・ハンド)と容量帯が絞れます。


2|現場環境で変わる“向き/不向き” ️️

  • 屋内・平滑床:リーチ/3輪電動が小回り◎

  • 屋外・凹凸・長距離:エンジン式/4輪電動/空気タイヤ系

  • 低温(冷凍−25℃等)低温仕様(耐寒シール・グリス・ヒーター)+結露対策

  • 粉じん・水濡れ:キャビン・防塵防滴、湿式ブレーキ

  • 防爆・クリーン:専用仕様の可否を要確認(用途に応じて)


3|電動?エンジン?それとも次世代?⛽

  • 電動(鉛/リチウム):静粛・低振動・排ガスゼロ。短距離多頻度に好相性。

    • :導入コスト低め。充放電サイクル管理が要。

    • リチウム:**機会充電(こまめな継ぎ足し)**OK、低温にも強いモデルあり。停止時間短縮。

  • エンジン(ディーゼル/ガス)屋外・連続稼働に強い。燃料補給が速い。

  • 燃料電池:補給速い×ゼロエミッション。インフラ要件の事前検討が鍵。

総保有コスト(TCO)で比較:車両+バッテリー/燃料+充電設備+メンテ+停止損失を5年等で試算


4|スペックの“見落としやすいポイント”

  • マスト:2段/3段、フリーリフトの有無(低天井での積み上げに効く)

  • アタッチメント:サイドシフト、ヒンジドフォーク、クランプ、ローテータ等️

  • タイヤクッション(屋内)/空気(屋外)/ノーパンク

  • 視界:マストの開口・キャビン支柱、後方カメラ

  • 安全支援:速度制御、コーナースロー、人検知ライト/アラーム、アクセス管理(IC)


5|“現場で本当に回るか”は動線で決まる ️

  • 最狭通路幅(AST)車体長+荷役長+余裕実測必須

  • 交差・待ちを減らす一方通行化ピッキングゾーン分離

  • 充電・燃料ステーション導線と安全動線の両立(人車分離)


6|運用を強くする“3種の神器”

  1. テレマティクス:稼働時間、衝撃ログ、バッテリーSoCを見える化

  2. 点検アプリ:始業点検を写真+チェックでデータ化

  3. 教育特別教育/技能講習等に基づく安全運転+現場ルールの定着(※関係法令・社内基準に沿って実施)


7|導入ステップ

  1. ヒアリング&現地調査(荷姿・稼働・導線)

  2. 2案比較(例:1.5tリーチ×2台 vs 2.5tカウンタ×1台)

  3. デモ試走(ラック最上段・最狭通路・スロープで検証)

  4. TCO/ROI試算(設備含む)

  5. ファイナンス(現金・リース・レンタル・残価設定)

  6. 納入・教育・初期レビュー(1か月後にチューニング)


8|ケーススナップ

冷凍倉庫(−20℃)
課題:鉛電池で午後の失速/充電入替えロス
施策:低温対応リチウム×機会充電+ドア前に専用充電ポート
結果:稼働時間+25%/入替えゼロ/庫内騒音低減


9|見積もりの読み方

  • 本体アタッチメント電源/バッテリー充電設備保守運賃据付

  • 保証範囲(年数・消耗品・バッテリーセル)

  • 保守契約(年○回点検、駆付け、代車の有無)

  • 下取り(年式・稼働・外観の査定基準)


10|チェックリスト✅

[ ] 最大荷重×重心/リフト高/最狭通路幅
[ ] 屋内外/低温/粉じん/勾配の有無
[ ] マスト・タイヤ・アタッチメント
[ ] 充電/燃料ステーションの配置と安全区画
[ ] 点検・教育・保守体制/テレマティクス


まとめ ✨

“最適一台”は、現場の導線×荷役データ×安全運用から生まれます。
デモで確かめる→TCOで決める→運用で磨く。私たちは選定〜導入〜保守まで伴走します。

 

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第16回フォークリフト雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社エコノリース、更新担当の中西です。

 

「モノを動かす経済」において、フォークリフトは極めて重要なインフラです。物流倉庫、製造工場、港湾、建設現場など、あらゆる場面で活躍するこの機械を、適切に供給・整備し続けるのがフォークリフト販売業の役目です。

しかしその役割は単なる「機械の販売」にとどまらず、地域経済、雇用、産業競争力、環境政策など、さまざまな領域に波及しています。フォークリフト販売業の経済的な側面を深掘りし、その社会的意義を明らかにしていきます。


1. 物流・製造業の生産性向上を支える基盤

物流や製造の現場では、フォークリフトがなければ、物資の搬送・保管・出荷の効率が大幅に下がります。

  • フォークリフトの普及と更新により、作業効率が向上し、人件費削減と省力化が実現

  • 最新機種の導入により、燃費向上・安全性向上・作業時間の短縮に貢献

  • スムーズな物流体制が経済全体の供給連鎖の安定につながる

つまり販売業者がタイムリーかつ的確に現場へ機種を提供することは、産業全体の生産性を押し上げる間接的な経済貢献となっているのです。


2. 中小企業・地域事業者の競争力強化

フォークリフト販売業は、地域密着型の中小企業を多数顧客に持つ業種です。彼らにとって、最適な作業機械を導入できるかどうかは、競争力を左右する大きな要素です。

  • 小規模な倉庫・工場にも対応するリース・中古販売サービス

  • 維持管理コストを抑えた提案で、設備投資のハードルを下げる

  • 事業拡大や多店舗展開時の台数増加に柔軟に対応し、地域経済のスケーラビリティに貢献

フォークリフトを「無理なく導入できる環境」を整えることで、販売業は地域経済の健全な発展と企業の成長支援に寄与しているのです。


3. 雇用創出と技術職の活躍の場の提供

フォークリフト販売業では、販売員だけでなく、以下のような幅広い職種が関わります。

  • 整備士・サービスエンジニア

  • 点検・保守要員

  • 営業職・現場提案担当

  • 倉庫・配送スタッフ

これにより、地域に根差した安定した雇用の創出が実現し、特に整備・修理といった技能職の人材が長く活躍できる場を提供しています。

また、若手への技術教育や国家資格(フォークリフト整備士)取得支援を行うことで、技能伝承と職人文化の維持にも貢献しています。


4. サーキュラーエコノミー(循環型経済)の一翼を担う

フォークリフト販売業は、新車販売だけでなく、中古車販売やリース・レンタル、買取・整備再販など、循環型のビジネスモデルを強化しています。

  • 使用済みフォークリフトのリビルドやパーツ再利用

  • 需要に応じたレンタル提供による過剰設備の削減

  • 壊れた機体の部品取り・再流通による廃棄物減少

これにより、資源の有効活用と環境負荷の低減を実現しつつ、再販による新たな収益と雇用の創出にもつながっており、経済と環境のバランスに寄与しています。


5. 災害時・緊急時のインフラ支援機能

災害発生時や非常時には、フォークリフトが救援物資の積み下ろしや仮設インフラ構築に必要不可欠な存在となります。

  • 被災地域への迅速な車両貸与や整備支援

  • 行政や自治体と連携した緊急対応プロトコルの整備

  • 災害備蓄施設や港湾でのBCP(事業継続計画)支援

このように、販売業者が地域インフラとしての役割も果たす存在であることが、現代における重要な経済的意義の一つです。


まとめ:現場を支え、社会の流れをつなぐフォークリフト販売業の力

フォークリフト販売業は、「運ぶ・持ち上げる」という機械的な動作を超えて、社会の経済活動の滑らかな流れを維持する要としての役割を果たしています。

  • 産業界全体の効率向上

  • 中小企業・地域経済への直接支援

  • 雇用と技能の創出

  • 循環経済の一端を担う環境対応

  • 非常時のインフラ提供

こうした幅広い経済的影響力を持つこの業界は、単なる「販売業」ではなく、社会を支える装置産業の中核といえるでしょう。

今後の物流革新や脱炭素社会の中で、フォークリフト販売業の重要性はさらに高まり、より高度で柔軟な役割が期待されるに違いありません。

 

 

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第15回フォークリフト雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社エコノリース、更新担当の中西です。

 

物流・製造・建設・倉庫管理など、あらゆる現場で活躍するフォークリフト。かつては「重い荷物を持ち上げる機械」として一括りにされていたこの存在も、近年では利用シーンの拡大とテクノロジーの進化により、販売業のあり方そのものが多様化しています。

フォークリフト販売業がどのようにして「製品」「販売手法」「顧客層」「アフターサービス」などの面で多様化しているのかを深く掘り下げて解説します。


1. 製品ラインナップの多様化~現場に最適な一台を提案~

一昔前まではガソリン式やディーゼル式が主流だったフォークリフトですが、現代では用途・環境・操作性に応じて多種多様なタイプが展開されています。

✅ 駆動方式の選択肢が拡大

  • 電動式(バッテリー式):静音・排ガスゼロ。倉庫・屋内作業に最適。

  • ハイブリッド式:燃費とパワーのバランス。

  • 水素燃料電池式:脱炭素社会に向けた次世代型。

✅ 使用シーン別モデル

  • カウンタータイプ:屋外・重量物向け。

  • リーチ式:狭小スペースの高所作業向け。

  • サイドフォークリフト・マルチウェイ型:長尺物・特殊用途向け。

販売業者は、これら多様なモデルを取り揃えるだけでなく、顧客の作業環境・荷物特性・稼働時間に応じた提案力が求められる時代になっています。


2. 販売チャネルの多様化~オンラインからサブスクまで~

従来のフォークリフト販売は、法人営業や対面販売が主流でしたが、現在では販売チャネル自体も大きく多様化しています。

  • オンライン販売プラットフォーム:Web上で在庫検索・比較・購入まで可能。

  • サブスクリプション型販売:月額制で最新機種を利用できる仕組み。

  • レンタル・リースの長短期組み合わせ:現場の波に合わせて柔軟に。

  • 中古車販売・買い取り:再利用市場の整備により低予算層にも対応。

これにより、販売業は「販売する業者」から「導入方法を設計する業者」へと進化し、顧客の経営課題解決に寄り添う存在となりつつあります。


3. 顧客層の多様化~あらゆる業界に広がる需要~

フォークリフトの需要は物流倉庫や建設現場にとどまらず、今やさまざまな業界へと広がっています。

  • 農業・林業:資材・農機具・収穫物の搬送。

  • 小売・EC事業者:倉庫・店舗間での配送効率化。

  • 空港・港湾・レジャー施設:特殊車両としての導入。

  • 災害時支援用車両としての官公庁納入

そのため販売業者は、業種ごとの課題(例:騒音対策、屋内外両用、女性オペレーター対応)を汲み取った業界特化型の提案・教育支援が求められるようになっています。


4. カスタマイズ・特注ニーズへの対応

現場のニーズが多様化する中で、標準仕様では対応しきれないケースも増えています。これに対応するため、製品そのもののカスタマイズや特注対応が増加しています。

  • ツメの長さ・太さの調整

  • 運転席の快適性(エアコン付き・可動式シート)

  • カメラ・センサー付きで視界補助する安全機能

  • 屋外用にタイヤ・シャーシの特別強化

このようなカスタム対応力もまた、販売業者にとっての差別化要素かつ収益源となっており、単なる「商品売り」から「ソリューション提案業」への進化が加速しています。


5. アフターサービス・保守体制の進化

機械は売って終わりではありません。フォークリフトは稼働時間が長く、消耗も激しいため、アフターサポートの質が取引継続のカギとなります。

  • オンラインでのメンテナンス管理(予防保全)

  • 定期点検パック/フルメンテ契約による安心運用

  • IoT連携による稼働状況の可視化と遠隔モニタリング

  • 緊急時の出張対応・代車手配サービス

こうした体制の充実が、販売業者の信頼性と顧客定着率を高め、長期的な経済効果を生む重要な要素となっています。


フォークリフト販売業は「現場課題を解決する多機能業種」へ

フォークリフト販売業は、もはや単なる「機械を売る」だけの業種ではありません。

  • 多種多様な製品と顧客ニーズへの対応

  • 柔軟な販売・リース・カスタム対応

  • 幅広い業種と地域社会への貢献

  • 長期的な稼働と経営を支えるサポート体制

これらを通じて、販売業は現場の課題を総合的に解決する“ビジネス支援業”へと進化しています。

物流DXや人手不足、脱炭素社会などの課題を背景に、今後もフォークリフト販売業の役割は広がり、より深く社会に根ざした存在になっていくことでしょう。

 

 

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第14回フォークリフト雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社エコノリース、更新担当の中西です。

 

 

 

フォークリフト売買の未来について

~電動化・IoT・グローバル市場の革新~

前回は、フォークリフト売買と環境の関係について解説しました。


今回は視点を未来に移し、「フォークリフト売買の世界がこれからどう変わっていくのか?」について、技術・ビジネス・社会ニーズの3つの側面から見ていきましょう。


◆ 1. 電動フォークリフトが“主役”になる時代へ

 

現在、世界的に「脱炭素社会」に向けた動きが強まっており、エンジン式フォークリフトから電動式へのシフトが急速に進行しています。

電動フォークリフトの進化:

  • リチウムイオンバッテリー搭載モデルの普及

  • 急速充電・長寿命型セルの登場

  • 寒冷地・長時間使用にも耐える新技術

これに伴い、中古市場でも「高年式・電動モデルの評価が上昇」しており、今後は「バッテリーの性能=中古価値」という時代になる可能性もあります。


◆ 2. IoTと遠隔管理で「スマート売買」へ

 

物流業界全体がスマート化する中、フォークリフトにもIoT(モノのインターネット)技術が導入されはじめています。

  • 使用時間・稼働履歴・メンテナンス履歴のクラウド保存

  • 故障診断情報の自動通知

  • GPSで位置情報を追跡管理

  • 使用状況に応じた「サブスクリプション型販売」へも展開

中古市場でも、「履歴データ付き車両」が高値で取引される傾向が強まっています。
つまり、“見えない部分を可視化できる”ことが新しい信頼と価値になるのです。


◆ 3. グローバル中古市場の拡大と二次活用

 

日本製フォークリフトは海外でも評価が高く、中古車両の輸出が盛んです。今後は特に:

  • アジア・アフリカ・中東市場でのニーズ増

  • 環境規制の少ない国での再利用

  • 日本で使えなくなった年式でも「即戦力」として活躍

さらに、使い終わったフォークリフトも解体され、エンジン・アーム・マストなどの部品単位で再販されるパーツ市場も今後さらに成長が期待されています。


◆ 4. SDGsとCSRに結びつく「選ばれる販売」

 

今後、フォークリフトの売買は「安い・早い」だけでは差別化が難しくなっていきます。
企業は取引先や社会から、次のような視点で選ばれる時代になります:

  • 環境配慮型の販売・整備方針を持っているか?

  • 再利用・廃棄処理に責任をもっているか?

  • 社会貢献(途上国支援やCO₂削減)とつながっているか?

そういった視点を持つ企業は、「フォークリフトを売ることで、社会をよくする」という、新たな評価軸で選ばれる存在になるでしょう。


▶ まとめ:フォークリフト売買は“物流DXの鍵”となる

 

これからのフォークリフト売買は、
✔ 環境負荷が少なく
✔ デジタルでスマートに管理され
✔ 国境を越えて活用され
✔ 社会的価値とリンクする

——そんな「持続可能な物流を支えるしくみ」へと進化していきます。

中古車両1台の売買が、地球環境と国際社会にポジティブな影響を与える未来を、私たち一人ひとりが創っていく時代です。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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第13回フォークリフト雑学講座

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株式会社エコノリース、更新担当の中西です。

 

 

 

フォークリフト売買の環境について

~中古リフトの再利用と環境負荷の軽減~

フォークリフトは、物流や製造の現場で欠かせない搬送機器のひとつです。


しかしその一方で、「エンジン排気」「騒音」「資材使用量」などの面で、環境への影響が避けられない重機でもあります。

今回は、フォークリフトの売買を通して、**どのように環境負荷を軽減できるのか?**また、現場で実際に行われている環境配慮とはどのようなものかを掘り下げていきます。


✅ フォークリフトが環境に与える影響とは?

 

まずは、フォークリフトが環境にどのような影響を与えているのかを整理しましょう。

要因 内容 環境への影響
排ガス ディーゼル・LPGエンジン式 PM・NOx排出、CO₂増加
騒音 エンジン振動やアイドリング音 作業環境悪化、近隣騒音
廃油・グリス 整備時に発生 土壌汚染の可能性
本体構造 鉄・ゴム・樹脂など大量の資材 製造時のCO₂排出や資源消費

つまり、製造・使用・廃棄のあらゆる段階で、フォークリフトは環境負荷と隣り合わせです。


✅ 中古フォークリフトの再生は“循環型社会”を支える

 

ここで重要な役割を果たすのが、中古フォークリフトの売買・再利用です。
通常、新車を製造するには多くの資源とエネルギーを必要としますが、中古車を整備・再生して再び使うことで、製造工程に伴う環境負荷を回避することができます。

中古市場での環境貢献ポイント:

  • 解体せず、1台まるごと再使用できる

  • 廃油・廃材が最小限に抑えられる

  • 一部部品交換により、長寿命化が可能

  • 海外輸出では、廃棄予定品が他国で再活躍

また、近年では「整備記録付き認定中古リフト」として販売するケースも増えており、安心・安全・環境配慮の3つを兼ね備えたモデルとして評価されています。


✅ 買い替え時に問われる「環境対応」

 

フォークリフトを売却する際、「古いから壊れたら廃車」とするのではなく、環境に配慮した処理が求められています。

  • 有害物質(鉛バッテリー・油類)の適正処理

  • 再販可能部品の分解・回収

  • 鉄材のスクラップ化による資源再利用

  • リサイクル証明の発行

こうした取り組みは、企業のCSR(社会的責任)にも直結し、売却時の信頼性にもつながります。


✅ 電動フォークリフトの普及と課題

 

環境対応の象徴的な存在が「電動フォークリフト」です。
排ガスゼロ・低騒音・クリーンな印象がありますが、一方で以下のような課題もあります。

  • バッテリー製造に伴うCO₂排出

  • 鉛・リチウムのリサイクル問題

  • 充電設備の導入コスト

このため、電動化だけでなく、使用後の回収・再利用まで含めた“全体最適”の視点が不可欠なのです。


▶ まとめ:フォークリフト売買は“環境整備の一端”を担う

 

中古車両の再利用、パーツの再生、正しい処分。
こうした一つ一つの積み重ねが、フォークリフト売買を「環境負荷の少ない流通」として確立させつつあります。

売る人、買う人、そして整備する人すべてが、「もう一度使う価値」を意識することで、フォークリフトの未来は、もっとクリーンでスマートなものになるはずです。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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第12回フォークリフト雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社エコノリース、更新担当の中西です。

 

 

 

フォークリフト売買の鉄則:高く売り、正しく買うための5つの極意

 

 

今回は、前回ご紹介したフォークリフトの販売・買取の歴史をふまえて、実務で重要とされている**「売買の鉄則」**について一般的な市場での動向を基に詳しくお話しします。

中古車両市場は価格も情報も変動が激しい世界。だからこそ、正しい知識と戦略が必要です。


◆ 鉄則①:査定の決め手は「稼働時間」と「整備履歴」

 

フォークリフトの価値は、普通車の「走行距離」に相当する「稼働時間」で評価されます。

  • 稼働3,000時間未満 → 高額買取対象

  • 稼働5,000時間以上 → 中古価格が急激に低下

  • 稼働10,000時間以上 → 海外輸出か部品取りの対象

 

さらに、

  • 定期点検記録

  • 修理履歴

  • 交換部品の明細

 

などがそろっていれば、査定額アップにつながります。


◆ 鉄則②:外観と内部の“ひと手間”で査定額は変わる

 

売却前の「清掃・整備・塗装」の有無が、査定額に数万円〜十万円単位で影響することがあります。

  • サビ取り、簡易塗装

  • シートの交換

  • 油漏れ・パンク修理

  • ステッカー類の剥離

 

フォークリフトは「現場で使うもの」ではありますが、見た目の印象が大事。中古であっても**“管理されていた感”がある車両**は、買い手に安心感を与えます。


◆ 鉄則③:国内と海外、それぞれの需要を読み解く

 

販売戦略において、国内向けと海外向けのニーズの違いを把握することは非常に重要です。

項目 国内向け中古市場 海外輸出市場
年式 比較的新しい(5年以内) 古くてもOK(10〜20年)
排ガス規制 適合が必須(自治体対応) 不問の国が多い
稼働時間 少ないほど良い 多くても修理前提で購入される
燃料種別 バッテリー車が人気傾向 ディーゼル・ガソリン車も可

この違いを理解すれば、「国内で売れないフォークリフトも、海外で高く売れる」ことが多々あります。


◆ 鉄則④:信頼できる業者とつながる=市場価値が安定する

 

フォークリフトの売買では、買取業者や販売ディーラーの信頼性が非常に重要です。

  • 車両状態の説明が明確か

  • 下取り価格と販売価格のバランスが適正か

  • アフター対応・部品供給体制が整っているか

 

誤魔化しや中途半端な取引が横行しやすい分野だからこそ、「長く付き合える業者選び」が成功のカギを握ります。


◆ 鉄則⑤:情報発信がブランドになる

 

近年では、SNSや動画でフォークリフトの販売情報を発信する企業も増えています。

  • 整備中の様子を投稿

  • スタッフの声を紹介

  • 購入後レビューを掲載

 

こうした「透明性のある発信」によって、企業ブランドと信頼感を高め、「この会社から買いたい」「売りたい」と思われる存在になれます。


【まとめ】

 

フォークリフトの販売・買取は、単なる“中古車のやりとり”ではありません。
それは、機械の命を引き継ぎ、次の現場へバトンを渡す仕事です。

高く売るために、正しく買うために、そして信頼を積み重ねていくために――。
この業界の鉄則を押さえて、価値あるビジネスを築いていきましょう。

次回もお楽しみに!

 

 

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第11回フォークリフト雑学講座

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株式会社エコノリース、更新担当の中西です。

 

 

 

フォークリフト販売・買取の歴史:物流の進化とともに歩んだ車両たち

 

 

 

今回は、工場、倉庫、港湾などで大活躍している「フォークリフト」の販売・買取ビジネスについて、その歴史的背景と変遷に焦点を当てて一般的な市場での動向を基にご紹介します。

当たり前のように見かけるフォークリフトですが、実はその流通形態や売買のスタイルは、日本の産業構造や物流の変化とともに劇的に変化してきたのです。


◆ フォークリフトの起源と日本での登場

 

フォークリフトは、1920年代にアメリカで開発され、第二次世界大戦後に軍需輸送から民間物流への活用が進みました。

日本では戦後復興が始まった1950年代後半に本格導入され、国内メーカー(トヨタ、コマツ、三菱ロジスネクストなど)による国産フォークリフトの生産がスタートします。

当初は建材工場や港湾、鉄鋼業など一部の重工業に限られていましたが、高度経済成長期に入ると、全国の流通・工場ラインでの導入が一気に進みます。


◆ 昭和〜平成初期:新車主流の時代と販売ディーラーの台頭

 

1970年代〜1990年代前半までは、新車販売が主流の時代でした。

  • 企業は新品を長期保有することが前提

  • メーカー系列の販売ディーラーが中心的な役割

  • 下取り車両はあまり市場に出回らず、整備工場で使用される程度

 

しかし、経済の成熟化とバブル崩壊を背景に、企業のコスト削減志向が強まり、中古フォークリフトの需要が急増していきます。


◆ 平成中期〜:中古市場の確立と買取ビジネスの勃興

 

2000年代以降、中古車市場の整備とともに、フォークリフトの買取・再販を専門とする業者が台頭します。

  • 稼働時間や年式に応じた価格査定

  • オークションプラットフォームの整備(業者間市場)

  • 輸出市場の開拓(東南アジア・中東・アフリカ向け)

 

特に日本製フォークリフトは、耐久性と整備技術の高さから海外で非常に高評価。国内で需要のない古い機種でも、海外では現役で活躍できるというニーズが存在するのです。


◆ 現代:多様化・デジタル化する売買スタイル

 

現在のフォークリフト販売・買取業界は、新たな局面を迎えています。

  • リース満了車両の再販

  • バッテリー式(EV)リフトの普及と中古流通

  • インターネットによる査定依頼・販売サイトの活用

  • LINEやスマホでのリアルタイム査定・商談

 

中小企業も含めて、手軽に査定依頼・比較・購入できる環境が整ってきたことで、売買はますます活性化しています。


【まとめ】

 

フォークリフト販売・買取の歴史は、日本の産業と物流の進化そのものと言えるでしょう。次回は、実際にこの業界で**失敗しない・信頼されるために守るべき「鉄則」**について、現場目線で詳しく解説します。

 

次回もお楽しみに!

 

 

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第10回フォークリフト雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社エコノリース、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~資格と特徴~

ということで、今回は、フォークリフト販売業者にとって重要な資格や講習とその特徴、導入の実務的メリットについて、深く解説します

 

信頼と安全を支える“知識と証明”の重要性

フォークリフトは、「動く重機」として高い危険性と専門性を持つ産業車両です。
そのため、単なる営業活動にとどまらず、導入提案・納品・整備・操作説明・メンテナンスなど幅広い工程に関わる販売業者は、各種の資格や講習修了が求められます。

また、資格を保有していることは、顧客に対する信頼性の証明であり、トラブル発生時のリスクヘッジにもつながります。


✅ フォークリフト販売業者が関わる業務範囲とは?

まず、販売業者が担う可能性のある業務は多岐にわたります。

業務内容 関連する役割
本体販売 機種提案・現場訪問・契約
納品・操作説明 安全指導・取り扱い説明
メンテナンス 整備・修理・バッテリー交換など
下取り・中古販売 状態査定・点検・法令対応
リース対応 使用契約管理・法的説明責任

この中には、資格が必要な業務・あれば有利な業務が多く含まれています。


✅ フォークリフト販売業者に必要な主な資格・講習一覧

① フォークリフト運転技能講習(国家資格)

▷ 資格概要

  • 労働安全衛生法に基づく国家資格(厚生労働省所管)

  • 1トン以上のフォークリフトを運転するには必須

  • 学科+実技で合計31時間以上の講習(経験者は短縮可)

▷ 特徴とメリット

  • 試乗・納品時の操作確認やデモが可能になる

  • 顧客に対する安全運転の実演・指導ができる

  • 自社ヤード内でのフォークリフト移動が可能

👉 Point: 実務で試運転や実演を行う可能性がある販売員・営業・整備士は、必ず取得しておくべき基本資格です。


② フォークリフト特別教育(小型のみ対象)

▷ 資格概要

  • 最大積載1トン未満のフォークリフト専用

  • 特別教育(座学+実技)の修了で運転可能

  • 国家資格ではなく、民間教育による修了証

▷ 特徴とメリット

  • 小型フォークリフト(軽量電動など)に対応

  • 倉庫や店舗での軽作業、納品・引き取りにも使える

👉 Point: 軽量フォークリフトを多く扱う小売・物流支援業者におすすめ。
ただし、1トン以上の機体は運転不可なので注意。


③ フォークリフト整備技能士(国家検定)

▷ 資格概要

  • 厚生労働省による技能検定制度

  • 3級〜1級まであり、整備経験が必要

  • 主に整備士向けだが、販売業者にも有用

▷ 特徴とメリット

  • 中古販売・点検・修理時の信頼性アップ

  • 整備ミスによる事故・責任リスクの低減

  • 自社整備部門の差別化・ブランディング

👉 Point: 自社で整備・修理対応まで完結させる販売業者は、最低1名以上の有資格者が在籍する体制を推奨します。


④ 第二種電気工事士(バッテリー式車両の電装対応)

▷ 資格概要

  • 電気工事の国家資格(経済産業省所管)

  • フォークリフトに直接必要とはされないが、バッテリー交換、電装系の修理に関わる場合は有利

▷ 特徴とメリット

  • 電動フォークリフトの充電設備工事や電源配線の提案力UP

  • 工場や倉庫との電源設計の相談にも対応可能

  • スマート倉庫化・DX対応として価値が上昇中

👉 Point: 法令上は別作業扱いになるが、電気的な知識があることで営業・提案の幅が広がる


⑤ 中古車査定士(フォークリフトにも応用)

▷ 資格概要

  • 中古車査定業務に関する民間資格

  • フォークリフト専用ではないが、買取・下取りの際に重宝

▷ 特徴とメリット

  • 適正価格での査定と提案ができる

  • 相場観の習得により、仕入・販売利益の最適化

  • 買取査定時の顧客との交渉材料になる


✅ その他の関連資格・制度(あれば有利)

資格・講習名 特徴・対象者
小型移動式クレーン運転技能講習 クレーン付きフォークリフトなど特殊車両の提案に強い
玉掛け技能講習 フォーク以外の吊り具運用時に必須
安全衛生推進者講習 顧客現場での安全講習実施や提案で信頼感アップ
建設機械整備士 重機全般の整備・メンテナンス対応を広げたい業者向け

✅ 資格を持っていることで得られる5つのメリット

  1. 信頼性の向上
     → 顧客に「安全・正確な知識がある」と評価されやすい

  2. 現場対応力の強化
     → 操作説明・故障対応・下見時に的確な判断ができる

  3. 責任分界の明確化
     → 納品後の事故やトラブル時にも、自社責任の範囲を明確にできる

  4. 営業の提案力アップ
     → 使い方や安全運用までアドバイスできる営業は差別化される

  5. リスク管理(法令順守)
     → 法的要件をクリアし、安全衛生管理も徹底できる


✅ 資格を備えた販売業者は、選ばれる存在に

フォークリフトの販売は単なる「物売り」ではなく、安全・性能・法令順守を総合的に提案する高度な業務です。
そのためには、販売担当者自身が資格を保有していることが、知識と信頼の証明になります。

さらに、自社内に整備士・査定士・電気系知識を持つスタッフを育成すれば、
アフターサービス・下取り・リース契約など、付加価値型の販売体制も構築可能です。


📋 フォークリフト販売業者向け 資格取得チェックリスト

資格名 対象職種 難易度 おすすめ度
フォークリフト運転技能講習 全職種(営業・整備) ★★★
整備技能士(1〜3級) 整備・メンテ担当者 ★★★★
特別教育(1t未満) 小型専門業者 ★★
電気工事士(二種) 電動車販売・DX提案 ★★★★
査定士 中古取引営業 ★★★

 

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第9回フォークリフト雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社エコノリース、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~種類と特徴~

ということで、フォークリフトの種類を体系的に分類し、それぞれの特徴・用途・導入時のポイントを、プロの視点で深掘りしてご紹介します。

 

フォークリフトは、物流現場や製造現場の“荷役の心臓部”とも言える存在です。
しかし一口に「フォークリフト」といっても、動力源や構造、用途、タイヤの種類によってさまざまなバリエーションがあります。

販売業者としては、単なる機械の説明にとどまらず、ユーザーの作業内容や環境に最適な1台を提案する力が求められます。


✅ フォークリフトの基本分類

フォークリフトは主に以下の3つの軸で分類されます:

  1. 動力の種類(エンジン式/バッテリー式)

  2. 構造・タイプ(カウンター式/リーチ式/サイド式 など)

  3. 用途・特殊機能(屋内用/屋外用/高揚程対応/狭小地対応)


✅ 1. 動力別のフォークリフトの種類と特徴

🔹 エンジン式フォークリフト(内燃機関式)

特徴

ディーゼルエンジンまたはガソリン/LPGを使用

  • パワフルなトルクで、屋外・重量物運搬に最適

  • 耐久性に優れ、長時間稼働に強い

デメリット

  • 排ガス・騒音が発生するため屋内作業には不向き

  • メンテナンスがやや多め(エンジン・オイル管理など)

主な導入現場

  • 建設資材置場、鉄工所、港湾、屋外ヤード など


🔹 バッテリー式フォークリフト(電動式)

特徴

  • モーター駆動でクリーン・静音

  • 小回りが利き、屋内・倉庫内作業に適する

  • メンテナンスコストが比較的低い(エンジン部品なし)

デメリット

  • 稼働時間に制限あり(充電が必要)

  • 屋外や傾斜路には不向きなケースも

主な導入現場

  • 倉庫、工場内部、冷凍・冷蔵倉庫、クリーンルーム

👉 Point: クリーンな環境、衛生管理が重要な業種(食品・医薬・化粧品など)では電動式が推奨されます。


✅ 2. 構造別:作業形態によって選ぶフォークリフトのタイプ

🔸 カウンター式フォークリフト(最も一般的)

特徴

  • 荷物の重さを後方のカウンターウェイトで釣り合いをとる構造

  • 乗用タイプで、正面から荷物を持ち上げる

メリット

  • 操作性がシンプルで、初心者にも扱いやすい

  • 屋外対応が多く、安定性が高い

デメリット

  • 最小回転半径が大きく、狭い場所での作業はやや不向き


🔸 リーチ式フォークリフト(狭小スペースに強い)

特徴

  • 操作席が横向きで、マストが前後にスライド(リーチ)する構造

  • 主に立ち乗りタイプで、非常に小回りが利く

メリット

  • 狭い倉庫や通路幅が狭い現場に最適

  • 高所棚への出し入れが得意(揚程4m以上対応も)

デメリット

  • 屋外では不安定になりやすく、基本は屋内専用


🔸 サイドフォークリフト(長尺物に特化)

特徴

  • 荷物を横から持ち上げて運ぶ構造(フォークが車体横)

  • 鉄骨材、木材、パイプなどの長尺物運搬に特化

主な導入業種

  • 建材商社、鉄鋼業、木材市場、造船所 など

👉 Point: 長物の横持ち搬送であれば、他のどのタイプよりも効率的です。


✅ 3. 用途・環境別に見るフォークリフトの選び方

🌿 屋内専用フォークリフト

  • 電動式+ノーパンクタイヤ仕様

  • 静音・クリーン・最小回転半径が小さい

  • 排ガス規制、HACCP対応が必要な現場に最適

🏗 屋外・ラフテレーン対応フォークリフト

  • 大径エアタイヤ装着、悪路対応

  • 高トルクエンジンを搭載(ディーゼル中心)

  • 建設現場・資材置場・農場に強い

⛄ 低温倉庫対応(冷凍倉庫)

  • バッテリー保温対応、耐寒仕様の電子制御

  • 操作パネルの結露対策、グリス類も耐寒型

🧠 無人・AGVタイプ(近年拡大中)

  • 自動運転・誘導式フォークリフト

  • 労働力不足・省人化対応として注目

  • 物流DX推進やスマート倉庫に導入が進む


✅ フォークリフト選定時に確認すべき5つの視点(販売時の提案ポイント)

  1. 最大積載荷重(1.0t/2.5t/3.0t…)
     → 実際に持ち上げる荷物+安全マージンを考慮

  2. 最大揚程(高さ)
     → 倉庫棚の高さ、荷姿、出入口の高さも要確認

  3. 稼働時間/1日の使用頻度
     → 電動 or エンジン、バッテリー交換体制を検討

  4. 通路幅/作業スペースの広さ
     → カウンター式かリーチ式かの判断材料に

  5. 導入環境(屋内/屋外/冷凍庫など)
     → 排ガス規制、騒音、床材の強度なども加味


✅ 現場の“リアル”に合った1台を提案できる販売業者が選ばれる

フォークリフトは、業種や現場の環境により適したタイプが大きく異なる機械です。
だからこそ、販売業者は単に「機械を売る」のではなく、

  • 現場を訪問して使用状況をヒアリング

  • 作業内容や搬送物に合わせた仕様提案

  • 法規制・リース・メンテナンスの視点を含めたトータルサポート

を行うことで、顧客からの信頼と継続的な取引関係を築くことができます。


📋 フォークリフト選定・販売時の提案用チェックリスト

項目 確認内容
使用環境 屋内/屋外/低温/防爆など
荷物の種類 パレット、鉄骨材、液体タンクなど
必要能力 最大荷重・最大揚程・連続稼働時間
通路幅 最小回転半径に対する可搬性
使用頻度 電動の稼働可能時間や充電管理も確認

 

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