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第10回フォークリフト雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社エコノリース、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~資格と特徴~

ということで、今回は、フォークリフト販売業者にとって重要な資格や講習とその特徴、導入の実務的メリットについて、深く解説します

 

信頼と安全を支える“知識と証明”の重要性

フォークリフトは、「動く重機」として高い危険性と専門性を持つ産業車両です。
そのため、単なる営業活動にとどまらず、導入提案・納品・整備・操作説明・メンテナンスなど幅広い工程に関わる販売業者は、各種の資格や講習修了が求められます。

また、資格を保有していることは、顧客に対する信頼性の証明であり、トラブル発生時のリスクヘッジにもつながります。


✅ フォークリフト販売業者が関わる業務範囲とは?

まず、販売業者が担う可能性のある業務は多岐にわたります。

業務内容 関連する役割
本体販売 機種提案・現場訪問・契約
納品・操作説明 安全指導・取り扱い説明
メンテナンス 整備・修理・バッテリー交換など
下取り・中古販売 状態査定・点検・法令対応
リース対応 使用契約管理・法的説明責任

この中には、資格が必要な業務・あれば有利な業務が多く含まれています。


✅ フォークリフト販売業者に必要な主な資格・講習一覧

① フォークリフト運転技能講習(国家資格)

▷ 資格概要

  • 労働安全衛生法に基づく国家資格(厚生労働省所管)

  • 1トン以上のフォークリフトを運転するには必須

  • 学科+実技で合計31時間以上の講習(経験者は短縮可)

▷ 特徴とメリット

  • 試乗・納品時の操作確認やデモが可能になる

  • 顧客に対する安全運転の実演・指導ができる

  • 自社ヤード内でのフォークリフト移動が可能

👉 Point: 実務で試運転や実演を行う可能性がある販売員・営業・整備士は、必ず取得しておくべき基本資格です。


② フォークリフト特別教育(小型のみ対象)

▷ 資格概要

  • 最大積載1トン未満のフォークリフト専用

  • 特別教育(座学+実技)の修了で運転可能

  • 国家資格ではなく、民間教育による修了証

▷ 特徴とメリット

  • 小型フォークリフト(軽量電動など)に対応

  • 倉庫や店舗での軽作業、納品・引き取りにも使える

👉 Point: 軽量フォークリフトを多く扱う小売・物流支援業者におすすめ。
ただし、1トン以上の機体は運転不可なので注意。


③ フォークリフト整備技能士(国家検定)

▷ 資格概要

  • 厚生労働省による技能検定制度

  • 3級〜1級まであり、整備経験が必要

  • 主に整備士向けだが、販売業者にも有用

▷ 特徴とメリット

  • 中古販売・点検・修理時の信頼性アップ

  • 整備ミスによる事故・責任リスクの低減

  • 自社整備部門の差別化・ブランディング

👉 Point: 自社で整備・修理対応まで完結させる販売業者は、最低1名以上の有資格者が在籍する体制を推奨します。


④ 第二種電気工事士(バッテリー式車両の電装対応)

▷ 資格概要

  • 電気工事の国家資格(経済産業省所管)

  • フォークリフトに直接必要とはされないが、バッテリー交換、電装系の修理に関わる場合は有利

▷ 特徴とメリット

  • 電動フォークリフトの充電設備工事や電源配線の提案力UP

  • 工場や倉庫との電源設計の相談にも対応可能

  • スマート倉庫化・DX対応として価値が上昇中

👉 Point: 法令上は別作業扱いになるが、電気的な知識があることで営業・提案の幅が広がる


⑤ 中古車査定士(フォークリフトにも応用)

▷ 資格概要

  • 中古車査定業務に関する民間資格

  • フォークリフト専用ではないが、買取・下取りの際に重宝

▷ 特徴とメリット

  • 適正価格での査定と提案ができる

  • 相場観の習得により、仕入・販売利益の最適化

  • 買取査定時の顧客との交渉材料になる


✅ その他の関連資格・制度(あれば有利)

資格・講習名 特徴・対象者
小型移動式クレーン運転技能講習 クレーン付きフォークリフトなど特殊車両の提案に強い
玉掛け技能講習 フォーク以外の吊り具運用時に必須
安全衛生推進者講習 顧客現場での安全講習実施や提案で信頼感アップ
建設機械整備士 重機全般の整備・メンテナンス対応を広げたい業者向け

✅ 資格を持っていることで得られる5つのメリット

  1. 信頼性の向上
     → 顧客に「安全・正確な知識がある」と評価されやすい

  2. 現場対応力の強化
     → 操作説明・故障対応・下見時に的確な判断ができる

  3. 責任分界の明確化
     → 納品後の事故やトラブル時にも、自社責任の範囲を明確にできる

  4. 営業の提案力アップ
     → 使い方や安全運用までアドバイスできる営業は差別化される

  5. リスク管理(法令順守)
     → 法的要件をクリアし、安全衛生管理も徹底できる


✅ 資格を備えた販売業者は、選ばれる存在に

フォークリフトの販売は単なる「物売り」ではなく、安全・性能・法令順守を総合的に提案する高度な業務です。
そのためには、販売担当者自身が資格を保有していることが、知識と信頼の証明になります。

さらに、自社内に整備士・査定士・電気系知識を持つスタッフを育成すれば、
アフターサービス・下取り・リース契約など、付加価値型の販売体制も構築可能です。


📋 フォークリフト販売業者向け 資格取得チェックリスト

資格名 対象職種 難易度 おすすめ度
フォークリフト運転技能講習 全職種(営業・整備) ★★★
整備技能士(1〜3級) 整備・メンテ担当者 ★★★★
特別教育(1t未満) 小型専門業者 ★★
電気工事士(二種) 電動車販売・DX提案 ★★★★
査定士 中古取引営業 ★★★

 

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